「自賠責保険料って高いの?」「入らなかったらどうなるの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
自賠責保険は車やバイクを所有する際に必ず加入しなければならない保険ですが、具体的な内容や保険料の仕組みについて詳しく知らない方も少なくありません。
- 自賠責保険とは
- 任意保険との違い
- 自賠責保険料が変動する理由
- 自賠責保険料を節約する方法
- 自賠責保険料に関するよくある質問(FAQ)
この記事では、自賠責保険の基本から保険料の仕組み、節約のコツまでわかりやすく解説します。これを読めば、自賠責保険に関する不安や疑問を解消し、安心してカーライフをスタートできるようになるでしょう。

コンサルタント
関根さん
大手自動車販売ディーラーにおいて10年以上にわたり輸入車を中心に数多くの販売を手掛ける。豊富な商品知識と顧客ニーズへの深い理解に基づいたコンサルティング営業に定評があり、年間販売台数において複数回の社内表彰を受賞。車両販売だけにとどまらず、アフターサービスやファイナンスプラン、ライフスタイル提案に至るまで、幅広い分野で顧客満足度の向上を追求している。
自賠責保険とは?基本的な仕組みを理解しよう

自賠責保険(正式名称:自動車損害賠償責任保険)は、交通事故の被害者を救済するために法律で義務づけられている保険です。人身事故に限定され、物損事故や加害者自身のケガなどは対象外ですが、被害者への最低限の補償を目的としています。
自賠責保険に未加入で車を運転すると、法律違反となり罰則を受ける可能性があります。つまり、すべての車両所有者が必ず加入すべき、運転の出発点ともいえる保険なのです。
自賠責保険料の計算方法とは?
自賠責保険料は国が定めており、基本的には以下の要素によって決まります。
- 車種(軽自動車・普通車など)
- 契約期間(1年、2年、3年など)
- 地域(事故率や交通事情)
たとえば、24か月契約の場合、普通車では約20,000円、軽自動車なら18,000円前後といった具合に差があります。長期契約の方が1年あたりの保険料が割安になるケースもあるため、契約期間の選択もポイントです。
任意保険との違いを押さえよう

自賠責保険と任意保険の大きな違いは、補償範囲と加入の自由度です。
保険種類 | 補償範囲 | 加入の有無 |
---|---|---|
自賠責保険 | 人身事故(被害者のみ) | 法律で義務付け |
任意保険 | 自分のケガ・車両・物損等 | 自由に加入可能 |
任意保険は補償内容をカスタマイズできるため、事故リスクに応じて適切なプランを選ぶことで安心感が高まります。
自賠責保険料が変動する理由

保険料は以下の要因で定期的に見直されます。
- 交通事故の発生率
- 保険金の支払実績
- 経済状況(物価や医療費の上昇など)
これにより、保険料は社会情勢やリスクに応じて変動しますが、急激な値上げはあまり見られません。毎年の見直し情報は国土交通省や保険会社の公式サイトで確認できます。
過去の保険料の推移をチェック
保険料は過去20年で上下を繰り返してきました。たとえば2000年代は事故増加により保険料が上昇、近年では安全技術の普及で減少傾向にありました。こうした推移を知っておくと、今後の動きにも対応しやすくなります。
自賠責保険料を節約する方法

複数年契約の活用
2年・3年契約にすることで、1年あたりの保険料が割安になります。更新手続きの手間も減らせるため、長期的に車を所有する予定の方におすすめです。
保険会社の比較
保険料自体は全国一律ですが、任意保険とセット契約で割引を受けられるケースがあります。ロードサービスなどの付加価値も含めて、トータルコストを比較するとよいでしょう。
支払い方法と注意点
主な支払い方法には以下があります。
- クレジットカード(ポイントが貯まる)
- コンビニ払い(24時間OK)
- 銀行振込(要手数料)
支払い期限を守ることは最重要です。期限を過ぎると無保険状態となり、車検を通せなくなるばかりか、万が一の事故で補償が受けられない恐れもあります。
自賠責保険料に関するよくある質問(FAQ)

自賠責保険料の2025年度の金額はいくらですか?
2025年度の自賠責保険料は、前年と同じ金額に据え置かれています。たとえば、自家用普通自動車の場合、24か月(2年間)の契約で17,650円となっています。
これは、2023年度の改定以降、事故率や保険金支払いの状況が安定しているため、保険料の変更が見送られた結果です。
なお、自賠責保険料は全国一律で定められており、どの保険会社で契約しても同じ金額です。ただし、沖縄県や一部の離島地域では異なる料金が適用される場合がありますので、該当する方はご注意ください。
将来的には、保険手続きのデジタル化や業務効率化により、保険料が引き下げられる可能性もあります。
自賠責保険料はどこも同じですか?
はい、自賠責保険料はどこで加入しても金額はまったく同じです。
自賠責保険は国が制度を定めていて、保険料も一律に決められています。たとえば、ある保険会社で契約しても、ディーラーやバイクショップで契約しても、同じ車種・同じ契約期間であれば支払う保険料は変わりません。
どこの会社を選んでも補償内容も同じなので、加入する場所を選ぶときは「手続きのしやすさ」や「車検と一緒に頼めるかどうか」などで決めるのがおすすめです。
自賠責保険の慰謝料は4300円ですか?
はい、自賠責保険の慰謝料は、2020年4月1日以降に発生した事故の場合、1日あたり4,300円で計算されます。
この金額は、交通事故による怪我で入院や通院をした際の精神的苦痛に対する補償として支払われるもので、通院期間や実際の通院日数に基づいて計算されます。
具体的には、以下の2つの計算方法のうち、金額が少ない方が適用されます。
- 通院期間の全日数 × 4,300円
- 実際に通院した日数 × 2 × 4,300円
たとえば、通院期間が30日で実際に通院した日数が10日だった場合、1の計算では129,000円(30日 × 4,300円)、2の計算では86,000円(10日 × 2 × 4,300円)となり、少ない方の86,000円が慰謝料として支払われます。
なお、2020年3月31日以前に発生した事故の場合は、1日あたりの慰謝料が4,200円となります。
また、自賠責保険の慰謝料は、被害者救済を目的とした最低限の補償であり、任意保険や弁護士基準による慰謝料の金額とは異なる場合があります。
軽自動車の自賠責保険はいくらですか?
2025年度の軽自動車における自賠責保険料は、前年と同じ金額が維持されています。たとえば、検査対象の軽自動車(自家用軽四輪乗用車)の場合、24か月(2年間)の契約で17,540円となっています。
この保険料は、全国一律で定められており、どの保険会社で加入しても同じ金額です。ただし、沖縄県や一部の離島地域では異なる料金が適用される場合がありますので、該当する方はご注意ください。
なお、自賠責保険料は毎年見直しが行われており、事故件数や保険金支払いの状況に応じて変更されることがあります。2025年度は、事故率や保険金支払いの状況が安定しているため、保険料の変更が見送られた結果です。
まとめ:自賠責保険料のポイントを押さえよう
自賠責保険は、すべての車所有者にとって必要不可欠な保険です。本記事では、保険の基本知識から料金の仕組み、節約方法、注意点まで幅広くご紹介しました。
適切な知識を持っていれば、不安を感じることなく、安心して車を運転できます。ぜひこのガイドを参考に、自分に合った保険契約を選び、経済的にも安心できるカーライフを送りましょう。