育児休業給付金とは、赤ちゃんが生まれて仕事をお休みする人が、その間も生活に困らないように、国(正確には雇用保険)からお金をもらえる制度です。対象になるのは、雇用保険に入って働いていた人で、会社を辞めるのではなく「育児のために一時的に仕事を休む」という人です。
この給付金は、お給料の代わりとしてもらえるもので、休み始めてから最初の半年はそれまでの給料の約3分の2、半年を過ぎると半分ぐらいがもらえます。たとえば、月30万円のお給料だった人なら、最初の半年はだいたい20万円くらい、あとの期間は15万円くらいが目安です。しかも、このお金には税金がかからないので、手取りでもらえる額としては意外と安心できる金額です。
申請は会社を通じて行うのが一般的で、育休を取るときに会社に伝えれば、あとは人事や総務の担当者が手続きを進めてくれることが多いです。ただし、必要な書類を出すのは自分なので、育休が始まる前に会社としっかり相談しておくと安心です。
この給付金は、男女問わずもらうことができます。お父さんが育休を取っても、ちゃんと対象になります。最近は「パパ育休」も推奨されていて、お母さんと交代で育児をしながら給付金をもらう人も増えています。
支払いは毎月ではなく、2ヶ月ごとにまとめて振り込まれます。最初の振込までに少し時間がかかることもあるので、育休前に生活費の準備をしておくと安心です。
この制度を上手に活用すれば、育児に集中しながら、ある程度の収入を確保することができます。「休んだらお金がもらえないんじゃないか…」と心配せず、まずは会社に相談してみてください。