免許証番号の意味とは?最後の数字や悪用リスクも完全解説!

オンラインでの本人確認(eKYC)や手続きの際に、何気なく入力している運転免許証の12桁の番号。この数字の羅列に、実はあなたの「運転の歴史」が刻まれていることをご存知でしょうか。

「この番号にはどんな意味があるの?」「最後の数字で再発行回数がわかるって本当?」「他人に知られたら悪用されない?」

この記事では、そんなあなたの疑問にすべてお答えします。免許証番号の各桁が示す意味を図解で分かりやすく解説するだけでなく、悪用されるリスクや個人情報を守るための具体的な対策、ICチップの役割まで、網羅的に掘り下げていきます。この記事を読めば、免許証番号に関する不安は解消され、自信を持って情報を管理できるようになるでしょう。

この記事を5行で!
  • 免許証番号の構成:都道府県・取得年・管理番号・チェックデジット・再交付回数を示す。
  • 最後の数字の意味:更新では変わらず、再交付回数のみ増える。
  • 悪用リスク:なりすまし契約や口座開設などに使われる可能性あり。
  • eKYCの安全性:ICチップ・AI画像解析・ライブネス検知で偽造や不正を防ぐ。
  • 自己防衛策:コピーの用途明記・怪しいサイトに入力しない・紛失時はすぐ警察へ。
ざっくり言うと

免許証番号12桁には、取得した都道府県や年、再交付の回数など「運転の履歴」が刻まれています。番号から違反歴などがバレることはありませんが、氏名・住所とセットで漏れると悪用される危険性があります。eKYC(オンライン本人確認)ではICチップやAI解析で安全性が確保されており、日常ではコピーの取り扱いやSNS投稿に注意することが重要。免許証番号はただの数字ではなく、個人情報のカギとして賢く管理する必要があります。

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【結論】免許証番号12桁の数字が示す意味一覧

まずは結論から。免許証番号の12桁は、それぞれ以下のような意味を持っています。この構成を頭に入れておくと、この後の詳細な解説がよりスムーズに理解できます。

桁数意味
第1・2桁最初に免許を取得した都道府県の公安委員会番号
第3・4桁最初に免許を取得した年の西暦下2桁
第5~10桁各公安委員会が管理するための番号(内容は非公開)
第11桁番号の誤りをチェックするための数字(チェックデジット)
第12桁免許証の再交付を受けた回数(紛失・汚損など)

免許証番号の各桁の意味を徹底解説

それでは、12桁の数字が持つ意味を一つひとつ詳しく見ていきましょう。ご自身の免許証と見比べながら読むと、より面白く感じられるはずです。

1~2桁目:最初に免許を取得した「都道府県公安委員会番号」

最初の2桁は、あなたが初めて運転免許証の交付を受けた都道府県を示しています。例えば、東京で初めて免許を取得した場合は「30」、大阪なら「62」となります。引っ越しをして他の都道府県で免許を更新しても、この最初の番号は変わりません。まさに、あなたのドライバーとしての一歩目が刻まれた数字です。

番号都道府県番号都道府県番号都道府県
10北海道(函館)45神奈川県71島根県
11北海道(旭川)46新潟県72岡山県
12北海道(釧路)47山梨県73広島県
13北海道(北見)48長野県74山口県
14北海道(札幌)49静岡県80徳島県
20青森県50富山県81香川県
21岩手県51石川県82愛媛県
22宮城県52福井県83高知県
23秋田県53岐阜県90福岡県
24山形県54愛知県91佐賀県
25福島県55三重県92長崎県
30東京都60滋賀県93熊本県
40茨城県61京都府94大分県
41栃木県62大阪府95宮崎県
42群馬県63兵庫県96鹿児島県
43埼玉県64奈良県97沖縄県
44千葉県65和歌山県
70鳥取県

3~4桁目:免許を初めて取得した「初取得年の西暦下2桁」

続く3桁目と4桁目は、あなたが初めて免許を取得した年の西暦下2桁を表しています。例えば、1999年に取得した場合は「99」、2024年に取得した場合は「24」となります。この数字を見れば、おおよその運転歴がわかるというわけです。青春時代に免許を取った方は、少し懐かしい気持ちになるかもしれません。

5~10桁目:各公安委員会が管理する「管理番号」

中間の5桁目から10桁目までの6つの数字は、各都道府県の公安委員会が免許証を管理するために独自に設定している番号です。この部分の意味については公表されておらず、学科試験の点数や違反歴が隠されているといった噂もありますが、それらは都市伝説です。一般の人がこの番号から個人情報を読み解くことはできません。

11桁目:入力ミスを防ぐ「チェックデジット」

11桁目の数字は「チェックデジット」と呼ばれ、12桁の番号が正しく入力されたかを確認するための検証用の数字です。前の10桁の数字を「モジュラス11」という特殊な計算式で算出し、その結果が11桁目の数字と一致するかで、入力ミスや偽造を見抜く役割を担っています。これにより、手続きの際のヒューマンエラーを防いでいます。

12桁目(最後の数字):免許証を再交付した回数

多くの人が気になっている最後の12桁目の数字は、免許証を紛失・盗難・汚損などにより再交付した回数を示します。初めて交付された免許証は「0」ですが、1回再交付すると「1」、2回再交付すると「2」と、回数に応じて数字が増えていきます。ただし、通常の更新ではこの数字は変わりません。あくまで「再交付」の回数であると覚えておきましょう。

HUBRIDE小野寺

自分の番号の意味を理解すると、不安や誤解を避けられます。

この章のポイント
  • 番号から「違反歴がわかる」という噂は誤り。
  • 最後の数字は「再交付回数」であり更新では変わらない。
  • 番号は一生使われることが多い「生涯ID」。

免許証番号の悪用リスクと今すぐできる対策

免許証番号は重要な個人情報です。万が一、他人の手に渡ってしまった場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。具体的な事例と対策を理解し、自分の情報をしっかり守りましょう。

免許証番号が他人に知られたら?具体的な悪用事例

免許証番号や氏名、住所といった情報がセットで漏洩すると、悪意のある第三者によって様々な犯罪に利用される危険性があります。

悪用事例詳細
なりすまし・不正契約あなたの名前で消費者金融から借金をされたり、携帯電話やクレジットカードを不正に契約されたりする可能性があります。
不正な口座開設犯罪グループがマネーロンダリング(資金洗浄)などに利用する不正な銀行口座を開設される恐れがあります。
名簿業者への売却個人情報が「名簿屋」と呼ばれる業者に売却され、さらなる詐欺や迷惑な勧誘のターゲットになることがあります。
SNSアカウントの乗っ取り他の個人情報と組み合わせてパスワードを推測され、SNSアカウントを乗っ取られるなどの被害に繋がるケースもあります。

なぜeKYCで免許証が必要?その仕組みと安全性

最近増えているeKYC(オンライン本人確認)で免許証の提出が求められるのは、「犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯収法)」に基づき、金融機関などが取引相手の本人確認を厳格に行う義務があるためです。
多くのeKYCシステムでは、単に画像を送信するだけでなく、下記のような確認が行われます。

  • ICチップ情報の読み取り:偽造が極めて困難なICチップ内の情報を照合する。
  • AIによる画像解析:免許証の厚みやホログラムを検知し、偽造を見破る。
  • ライブネス検知:画面の指示に従って顔を動かし、写真や動画でのなりすましを防ぐ
    といった高度な技術で安全性を確保しています。信頼できる事業者のサービスであれば、過度に心配する必要はありません。

自分でできる!個人情報を守るための具体的な対策

日頃から少し意識するだけで、免許証情報の漏洩リスクは大幅に減らすことができます。

  • 安易に写真をアップしない:免許証を撮影した写真をSNSなどに絶対に投稿しないようにしましょう。
  • コピーの取り扱いに注意:免許証のコピーを提出する際は、余白に「○○(用途)のため提出」と油性ペンで書き加えることで、他の目的への流用を防ぎます。
  • 信頼できないサイトに注意:フィッシング詐欺の可能性があるため、不審なメールやサイトで安易に免許証情報を入力しないようにしましょう。
  • 紛失・盗難時はすぐに連絡:万が一免許証をなくした場合は、直ちに最寄りの警察署や交番に届け出て、免許証の無効手続きを行いましょう。
HUBRIDE小野寺

番号そのものよりも、氏名や住所と一緒に漏れると危険です。なりすまし契約や口座開設に悪用されることがあります。免許証の写真やコピーを安易に外部に出さないことが第一歩です。

この章のポイント
  • 名簿業者や詐欺グループに利用される恐れがある。
  • SNSアカウント乗っ取りのきっかけになる場合も。
  • 一度出回ると回収は難しく、被害は連鎖しやすい。

知って得する!免許証番号にまつわるQ&A

ここでは、免許証番号に関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式で分かりやすくお答えします。

番号から違反歴や前科はバレる?

免許証番号から直接、交通違反歴や前科が他人に知られることはありません。

違反歴は各都道府県の公安委員会が免許証番号と紐づけてデータベースで管理していますが、この情報は厳重に保護されています。一般の人が番号を見ただけで違反歴を照会することは不可能です。自分の運転記録を確認したい場合は、自動車安全運転センターで「運転記録証明書」などを申請することで確認できます。

交付日の横にある5桁の「照会番号」って何?

これは、免許証が交付された日や場所などを管理するための内部的な番号です。

交付年月日の右側にある5桁の数字は「照会番号」と呼ばれます。この番号の正確な割り振り基準は公開されていませんが、交付した免許センターの識別番号や、その日の交付通し番号などが含まれていると推測されています。この番号単体で個人情報が漏洩するリスクは低いですが、免許証全体の情報として大切に管理しましょう。

免許証番号は更新したら変わる?

通常の更新や、結婚などで氏名や本籍が変わった場合でも、免許証番号は原則として変わりません。

最初に交付された12桁の番号は、基本的に生涯同じものが使われます。ただし、一度免許が失効して再取得した場合や、免許の不正取得が発覚した場合など、ごく例外的なケースでは新しい番号が割り振られることもあります。

ICチップの暗証番号(2組)の役割と忘れた時の対処法

ICチップ内の個人情報を保護し、読み取る際の本人確認に利用します。

ICチップには、券面に記載された情報のほか、プライバシー保護のために表面から削除された「本籍」や「顔写真データ」が記録されています。この情報を読み出す際に、設定した2組の4桁の暗証番号が必要になります。これにより、第三者による情報の不正な閲覧を防ぎます。
もし暗証番号を忘れたり、3回間違えてロックがかかったりした場合は、運転免許試験場や警察署の免許窓口に本人が免許証を持参すれば、照会や再設定が可能です。電話での照会はできませんのでご注意ください。

まとめ:免許証番号は大切な個人情報。正しく理解し、賢く管理しよう

この記事では、運転免許証に記載された12桁の番号が持つ意味から、悪用のリスク、そしてICチップの役割までを詳しく解説しました。免許証番号は、単なる数字の羅列ではなく、あなたの運転の歴史を示すと同時に、厳重に管理すべき大切な個人情報です。

番号の意味を正しく理解することは、情報漏洩のリスクを認識し、適切な対策を講じるための第一歩です。eKYCなどのオンラインサービスを安心して利用するためにも、今回得た知識を活かし、ご自身の情報を賢く守っていきましょう。

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この記事を書いた人

HUBRIDE(ハブライド)ブログ編集部は、「信用に不安があっても、安心してクルマに乗れる社会をつくる」をミッションに、低与信層の方々が抱える“車購入”に関する疑問や不安を解消する情報を発信しています。

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