「駐車場でうっかりバンパーを擦ってしまった…」「突然エンジンから異音がする…」愛車にトラブルが発生すると、修理費用はいくらかかるのか、どこに頼めばいいのか、不安になりますよね。ディーラーは安心だけど高そう、近所の整備工場は安いかもしれないけど技術力が心配…そんな悩みを抱えている方は少なくないでしょう。
この記事では、車の修理(修理車)に関するあらゆる疑問を解決します。バンパーの傷からエンジンのような重整備まで、箇所別の詳細な費用相場を網羅的に解説。さらに、ディーラー、整備工場、カー用品店の違いを徹底比較し、あなたの状況に最適な業者の選び方をプロの視点で伝授します。
この記事を最後まで読めば、修理費用の適正価格がわかり、業者に言われるがまま高額な請求をされる心配がなくなります。知識を武器に、賢く、そして安心して愛車を任せるための第一歩を踏み出しましょう。
- 修理費用は部位・損傷レベルで大きく異なる
- ディーラー・整備工場・カー用品店で対応力と費用が変わる
- 信頼できる業者を見極めるには「指定工場」などの確認がカギ
- 修理費が10万円以下なら保険を使わない方が安く済むことも
- 軽度の傷ならDIYも可能だが、深い損傷はプロに任せるのが安全
車の修理で悩んだとき、まず大事なのは「修理費用の相場を知ること」と「どこに頼むかの見極め」です。バンパーやドアなど部位ごとに相場は異なり、ディーラー・整備工場・カー用品店では価格と対応力に差があります。さらに保険を使うかどうか、DIYで直せる範囲かどうかの判断も重要です。本記事では、修理費の目安から、業者の選び方、見積もりのポイント、保険活用法まで幅広く解説しています。

【箇所別】車の修理費用はいくら?気になる相場を一覧で解説
![車の修理費用はいくら気になる相場を一覧で解説 - HUBRIDE[ハブライド]公式サイト](http://hubride.co.jp/wp-content/uploads/2025/08/車の修理費用はいくら気になる相場を一覧で解説-1024x683.jpg)
車の修理費用は、損傷した箇所やその程度によって大きく変動します。まずは、どこを修理するとどれくらいの費用がかかるのか、具体的な相場を把握することが重要です。ここでは、代表的な修理箇所別に費用の目安を詳しく解説します。
バンパーの傷・へこみ・交換の費用相場
車のパーツの中で最も傷つきやすいのがバンパーです。小さな擦り傷から大きなへこみ、交換が必要なケースまで、損傷レベルによって費用は大きく異なります。
修理内容 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
擦り傷・へこみ修理 | 2万円~7万円 | 傷の範囲や深さ、塗装の種類(メタリックやパールなど)によって変動します。 |
バンパー交換 | 7万円~20万円 | 純正品か社外品か、センサー類の有無で費用が変わります。輸入車はさらに高額になる傾向があります。 |
軽い擦り傷であれば比較的安価に済みますが、へこみを伴う場合や塗装が剥がれている場合は高額になりがちです。また、最近の車は衝突被害軽減ブレーキなどのセンサーがバンパーに内蔵されていることが多く、交換となるとセンサーの再設定費用も加わるため注意が必要です。
ドアの傷・へこみ・交換の費用相場
ドアは駐車場でのドアパンチや狭い道での接触などで損傷しやすい箇所です。見た目に大きく影響するため、早めに修理したいと考える方が多いでしょう。
修理内容 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
擦り傷・へこみ修理 | 2万円~6万円 | ドアの素材(アルミかスチールか)や損傷の範囲によって費用が変動します。 |
ドア交換 | 10万円~40万円 | パワーウィンドウやスマートキーなどの内部機構の損傷具合で大きく変わります。中古部品を使えば費用を抑えられる場合もあります。 |
ドアの修理では、損傷が内部の電子部品に及んでいるかどうかが費用を左右する大きなポイントです。交換する場合、新品のドアは塗装されていない状態で供給されるため、車両の色に合わせた塗装費用が別途必要になります。
フェンダー・ガラス・エンジンの費用相場
バンパーやドア以外にも、様々な箇所の修理が考えられます。特にエンジンなどの機関系のトラブルは、修理費用が非常に高額になる可能性があるため、相場を知っておくことが大切です。
修理箇所 | 修理内容 | 費用相場 |
---|---|---|
フェンダー | 擦り傷・へこみ修理 | 3万円~10万円 |
交換 | 5万円~20万円 | |
ガラス | 飛び石による傷修理 | 1万円~3万円 |
交換 | 5万円~20万円 | |
エンジン | 修理(オーバーホール等) | 30万円~100万円以上 |
ガラスの飛び石傷は、小さいうち(10円玉サイズ以下が目安)であればリペアで対応可能ですが、放置すると傷が広がり交換が必要になるため早めの対処が肝心です。エンジン修理は車の心臓部の手術にあたるため、最も高額になりやすく、修理内容によっては買い替えを検討した方が経済的な場合もあります。

まずは自分の車の傷がどの程度なのかを確認し、可能なら写真を撮って複数業者に見積もりを依頼しましょう。
- 傷の深さ・塗装・センサー有無で費用が大きく変動。
- 輸入車や最近の安全装備付き車は修理費が高くなる傾向。
- 修理か交換かは、見た目では判断しづらくプロの診断が重要。
車の修理はどこがいい?ディーラー・整備工場・カー用品店を徹底比較
![車の修理はどこがいいディーラー整備工場カー用品店を徹底比較 - HUBRIDE[ハブライド]公式サイト](http://hubride.co.jp/wp-content/uploads/2025/08/車の修理はどこがいいディーラー整備工場カー用品店を徹底比較-1024x683.jpg)
修理費用の次に悩むのが「どこに修理を依頼するか」です。依頼先には主にディーラー、整備工場、カー用品店の3つの選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。あなたの目的や状況に合わせて最適な業者を選びましょう。
ディーラーのメリット・デメリット
ディーラーは、そのメーカーの車を専門に扱う正規販売店です。最大のメリットは、純正部品を使用した質の高い修理と、メーカーの保証が受けられる安心感です。最新モデルの複雑な電子制御システムやハイブリッドシステムの診断・修理も得意としています。
一方で、工賃が比較的高めに設定されており、部品も純正品を使用するため、全体的な修理費用は高額になる傾向があります。保証期間内の修理やリコール対応、安全性に絶対の信頼を求めたい場合には最適な選択肢と言えるでしょう。
整備工場のメリット・デメリット
整備工場は、地域に根差した独立系の修理業者です。ディーラーのようにメーカーの縛りがないため、社外品や中古部品(リビルド品)を使った柔軟な修理提案が可能で、費用を抑えやすいのが大きなメリットです。長年乗っている車や、ディーラーでは対応が難しい旧車のメンテナンスにも強みがあります。
ただし、工場の規模や設備、整備士の技術力に差があるため、信頼できる工場を見極める「業者選び」が非常に重要になります。腕の良い工場を見つければ、ディーラー以上のコストパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
カー用品店のメリット・デメリット
オートバックスなどのカー用品店は、オイルやタイヤ交換といった手軽なメンテナンスで利用する方が多いでしょう。簡単な傷の修理や部品交換であれば、手軽に依頼でき、費用も比較的安価に済むのが魅力です。
しかし、板金塗装を伴うような専門的な修理や、エンジンのような重整備に対応できる店舗は限られます。あくまで軽微な修理やメンテナンスの選択肢と考えるのが良いでしょう。
【比較表】あなたに合うのはどこ?目的別おすすめ業者
項目 | ディーラー | 整備工場 | カー用品店 |
---|---|---|---|
費用 | 高い | 安い~中間 | 安い |
品質・安心感 | ◎(純正部品使用) | 〇(業者による) | △ |
修理期間 | 中間~長い | 短い~中間 | 短い(軽作業) |
部品の選択肢 | 純正品のみ | 純正品、社外品、中古品 | 限定的 |
得意な修理 | メーカー保証修理、複雑な故障、新車 | 車検、一般修理、板金塗装 | オイル交換、タイヤ交換、軽微な修理 |
こんな人におすすめ | 品質と安心感を最優先したい人 | 費用を抑えつつ質の高い修理をしたい人 | 簡単な作業を手軽に済ませたい人 |

高額な修理や保証付きの対応が必要ならディーラーを、費用重視なら信頼できる整備工場を選びましょう。
- ディーラーは高品質だけど費用がかかる。
- 整備工場はコスパ良好だが、技術のバラつきに注意。
- カー用品店は軽微な修理向けで、本格修理には不向き。
信頼できる修理業者の見つけ方と見積もりの注意点
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最適な業者タイプがわかったら、次は具体的な依頼先を探します。特に整備工場を選ぶ際は、後悔しないためにいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
「認証工場」「指定工場」の看板を確認しよう
信頼できる工場を見分ける一つの目安が、地方運輸局から認可を受けた「認証工場」や「指定工場」であるかどうかです。これらの工場は、整備に必要な設備や技術力が一定水準以上であることを国から認められています。
特に「指定工場」は、自社で車検を完結できるほどの高い基準をクリアしており、より信頼性が高いと言えます。工場のウェブサイトや看板で確認できるので、必ずチェックしましょう。
見積もりは最低3社以上から取ろう
修理を依頼する前には、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。最低でも3社以上から見積もりを取得し、料金や修理内容を比較検討することが、不当に高い料金を支払うのを防ぐ最善の方法です。
見積もりは無料で行ってくれるところがほとんどです。見積書を受け取ったら、「一式」という表記ではなく、部品代や工賃などの内訳が細かく記載されているかを確認しましょう。不明な点があれば、その場で質問することが大切です。

最低3社から見積もりを取り、金額だけでなく対応の丁寧さも比較しましょう。見積書は必ず明細付きのものをもらいましょう。
- 「認証工場」や「指定工場」の表示が信頼の証。
- 無料見積もりで比較検討するのがベスト。
- 内訳のある見積もりは、誠実な業者の証拠。
この傷、自分で直せる?DIY修理の範囲とリスク
![この傷自分で直せるDIY修理の範囲とリスク - HUBRIDE[ハブライド]公式サイト](http://hubride.co.jp/wp-content/uploads/2025/08/この傷自分で直せるDIY修理の範囲とリスク-1024x683.jpg)
小さな傷であれば「自分で修理できないか?」と考える方もいるでしょう。DIY修理は費用を大幅に抑えられる可能性がありますが、傷の種類や自身のスキルを見極めることが重要です。
DIYで対応可能な傷の種類
DIYで比較的きれいに仕上げられるのは、爪で引っかいても引っかからない程度の浅い線傷やごく小さな擦り傷です。これらの傷は、コンパウンド(研磨剤)を使って磨くことで目立たなくできます。
また、塗装がわずかに剥がれた程度であれば、車のカラーコードに合ったタッチペンで補修することも可能です。車のカラーコードは、運転席のドア付近やエンジンルーム内にあるプレートに記載されています。
プロに任せるべき傷とDIYのリスク
一方で、爪がはっきりと引っかかる深い傷、へこみを伴う傷、塗装が剥がれて下地が見えている傷などは、プロに任せるべきです。これらの傷をDIYで修理しようとすると、パテ埋めやスプレー塗装といった高度な技術が必要になります。
知識なく作業を進めると、かえって傷が目立ってしまったり、サビの原因を作ってしまったりするリスクがあります。失敗した場合、プロに修正を依頼すると通常よりも高額な費用がかかることもあるため、自信がない場合は無理せず専門業者に相談しましょう。

補修前に「爪で引っかかるか」をチェックし、引っかかるようならDIYは避けてプロに相談しましょう。
- 浅い傷や小さな擦り傷はDIYでOK。
- へこみ・塗装剥がれ・サビはプロに任せるべき。
- DIY失敗の修復はかえって費用が高くなることも。
車の修理に保険は使うべき?等級ダウンと費用の損益分岐点
![車の修理に保険は使うべき等級ダウンと費用の損益分岐点 - HUBRIDE[ハブライド]公式サイト](http://hubride.co.jp/wp-content/uploads/2025/08/車の修理に保険は使うべき等級ダウンと費用の損益分岐点-1024x683.jpg)
事故などで車を修理する際、車両保険を使うべきか実費で支払うべきか、判断に迷うところです。保険を使うと自己負担は減りますが、翌年以降の保険料が上がるため、トータルコストで考える必要があります。
保険を使うと等級ダウンで保険料が上がる
自動車保険には「等級」制度があり、無事故を続けると等級が上がって保険料が割引されます。しかし、事故で保険を使うと、翌年度から等級が下がり、保険料が割高になります。
特に、電柱にぶつかるなどの自損事故や、他人の車との衝突事故で車両保険を使うと「3等級ダウン事故」となり、翌年から3年間は「事故有係数」が適用され、保険料が大幅にアップします。飛び石や盗難などで保険を使った場合は「1等級ダウン事故」となります。
修理費用10万円以下なら自己負担がお得なケースも
保険を使うべきかの損益分岐点は、契約内容や現在の等級によって異なりますが、一つの目安として「修理費用が10万円~15万円以下」の場合は、保険を使わずに自己負担で修理した方が、3年間の保険料総額で見てお得になるケースが多いです。
例えば、修理費用が8万円だった場合、保険を使えば自己負担は(免責金額を除き)0円ですが、翌年からの保険料アップ分が3年間で10万円以上になることもあります。保険を使う前に、必ず保険会社に連絡し、保険を使った場合の翌年以降の保険料の見積もりを確認しましょう。
等級が下がらない「ノーカウント事故」とは?
全ての保険利用で等級が下がるわけではありません。人身傷害保険や弁護士費用特約のみを利用した場合は「ノーカウント事故」として扱われ、等級に影響しません。これらの特約が使えるケースでは、ためらわずに保険を活用することをおすすめします。

保険会社に事前相談して、3年間のトータルコストを確認してから使うかどうか決めましょう。
- 保険使用で翌年以降の保険料が3年間上がる。
- 修理費が10万円以下なら自己負担が得なことが多い。
- ノーカウント事故(人身傷害や弁護士特約など)は等級に影響しない。
【豆知識】「修理車」と「修復歴車」の違いと見分け方
![修理車と修復歴車の違いと見分け方 - HUBRIDE[ハブライド]公式サイト](http://hubride.co.jp/wp-content/uploads/2025/08/修理車と修復歴車の違いと見分け方-1024x683.jpg)
「修理車」という言葉を検索すると、「修復歴車」という関連キーワードも出てきます。この2つは似ているようで全く意味が異なります。中古車購入を検討している方は特に知っておくべき重要な知識です。
「修復歴車」とは骨格部分を修理した車
「修理車」がバンパーの傷など軽微な修理を含めた広い意味で使われるのに対し、「修復歴車」とは、車の骨格(フレーム)部分にあたる重要なパーツを交換・修理した車を指します。自動車公正取引協議会によって、具体的に以下の8つの部位が定められています。
- フレーム
- フロントクロスメンバー
- フロントインサイドパネル
- ピラー(フロント、センター、リア)
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- ルームフロアパネル
- トランクフロアパネル
これらの箇所を修理した車は、たとえきれいに直されていても走行安定性に問題を抱えている可能性があり、資産価値も大幅に下がります。中古車販売店には修復歴の有無を告知する義務があります。
修復歴車を見分けるためのチェックポイント
信頼できる販売店であれば修復歴は必ず告知されますが、万が一に備え、自分でもチェックできるポイントを知っておくと安心です。
- パネルの隙間: ドアやボンネットの隙間が左右で均一か確認します。隙間にズレがある場合、骨格が歪んでいる可能性があります。
- 塗装の状態: 特定のパネルだけ色が微妙に違ったり、塗装にムラがあったりする場合、再塗装されている可能性があります。
- ボルトの状態: フェンダーなどを固定しているボルトに、工具で回したような傷がないかチェックします。
- 試乗: まっすぐ走るか、走行中に異音や振動がないか、ハンドルの操作に違和感がないかなどを確認します。

中古車購入時は、ボルトや塗装のムラ、ドアやボンネットの隙間などを確認しておくと安心です。
- 修復歴車は骨格を修理した車で、安全性や資産価値に影響。
- 自動車公正取引協議会で定義された8部位の修理で「修復歴車」扱い。
- 外見だけでは判断できないため、販売店の説明+自分の目でチェックを。
まとめ
![まとめ - HUBRIDE[ハブライド]公式サイト](http://hubride.co.jp/wp-content/uploads/2025/08/まとめ-9-1024x683.jpg)
車の修理は、突然の出費となり不安を感じるものですが、正しい知識があれば冷静に対応できます。本記事では、修理費用の相場から信頼できる業者の選び方、DIYの可否、保険適用の判断基準まで、網羅的に解説しました。
重要なのは、一つの業者の言うことを鵜呑みにせず、複数の選択肢を比較検討することです。特に、複数の業者から見積もりを取ることは、適正価格を知り、納得のいく修理を行う上で不可欠です。この記事で得た知識を武器に、まずは無料見積もりから始めてみましょう。愛車を大切に、そして経済的に乗り続けるための最適な選択ができるはずです。