プロ直伝!車オークション出品票の見方【評価点と記号の完全版】

プロ直伝!車オークション出品票の見方【評価点と記号の完全版】

出品票は中古車選びの最重要情報源であり、評価点・傷記号・特記事項を理解し、現車確認や信頼できる業者の目を活用することで失敗を防げます。

重要な3つのポイント

おすすめする人:中古車オークション代行を利用する人、コストを抑えて良質車を選びたい人

メリット:出品票を理解すればプロに任せきりにせず自分で判断できる

デメリット:評価基準は会場ごとに差があり、臭いや異音は出品票だけでは分からない

「オークション代行で中古車を安く買いたいけど、実車を見ずに買うのは不安…」
「出品票に書かれている評価点や記号が、まるで暗号のようで全くわからない…」

家族のために、より良い車を少しでも安く手に入れたいと考えるあなたにとって、専門用語が並ぶ「車オークション出品票」は大きな壁に感じられるかもしれません。しかし、ご安心ください。出品票は、車の状態を正確に知るための最も信頼できる「カルテ」です。

この記事では、中古車業界のプロが、出品票の見方をゼロから徹底的に解説します。評価点4.5点やR点の本当の意味、A1やU2といった傷の記号、そしてプロが最も重視する「特記事項」の読解術まで、この記事を読み終える頃には、あなたもプロのように出品票を読み解き安くて良質な中古車を自身で見抜く力が身についているはずです。

出品票という最強の武器を手に、賢い中古車選びを始めましょう。

目次

【基礎編】車オークション出品票とは?車のカルテを理解しよう

【基礎編】車オークション出品票とは?車のカルテを理解しよう
HUBRIDE小野寺

出品票は車の状態を客観的に示すカルテです。総合評価点や修復歴欄は車の安全性を左右する最重要情報であり、特記事項は検査員のプロ視点が凝縮された欄です。まずはこの3点を中心に読み解くことが、中古車選びで失敗しないための第一歩になります。

この章のポイント
  • 出品票は車の健康診断書で、第三者が査定した信頼性の高い情報。
  • 特に総合評価点・修復歴・特記事項は安全性に直結。
  • 実車を見られない代行購入では唯一の判断材料。

出品票の役割と重要性

車オークションの出品票とは、出品される車両の状態を第三者であるオークション会場の検査員が厳しくチェックし、その結果を一枚のシートにまとめたものです。まさに、車の「健康診断書」や「履歴書」と言えるでしょう。

中古車販売店に並ぶ前の、仕入れ段階の車両情報が詳細に記載されているため、一般の市場では見ることのできない、車のリアルな状態を知ることができます。特にオークション代行を利用する場合、実車を直接確認できないことが多いため、この出品票が車両の状態を判断するための唯一かつ最重要の情報源となるのです。

出品票の主要な6つのチェック項目

オークション出品票
引用:https://support-carlife.com/blog/blog-entry-20180214.html

出品票には車両情報がぎっしりと詰まっていますが、特に重要なのは以下の6つの項目です。これらを理解することが、出品票読解の第一歩となります。

  1. 総合評価点: 車両全体の品質を点数で示した、最も分かりやすい指標。
  2. 内外装評価: 内装と外装の状態をアルファベットでランク付けしたもの。
  3. 車両展開図と傷記号: 車のどの部分に、どのような傷や凹みがあるかを記号で示した図。
  4. 修復歴の有無: 車の骨格部分に修理・交換歴があるかどうかを示す重要な項目。
  5. セールスポイント: 純正オプションやアピールポイントが記載される欄。
  6. 検査員報告(特記事項): プロの検査員が特に伝えたい注意事項や車両の状態が書かれた最重要欄。

これらのうち、特に「総合評価点」「修復歴の有無」「検査員報告」は、車両の価値や安全性を判断する上で絶対に 見落とせないポイントです。

【最重要】総合評価点の見方|S点~R点の意味を完全解説

【最重要】総合評価点の見方|S点~R点の意味を完全解説
HUBRIDE小野寺

出品票は車の状態を客観的に示すカルテです。総合評価点や修復歴欄は車の安全性を左右する最重要情報であり、特記事項は検査員のプロ視点が凝縮された欄です。まずはこの3点を中心に読み解くことが、中古車選びで失敗しないための第一歩になります。

※AIS(自動車公正取引協議会)基準で「修復歴=骨格修正」と明記【AIS検査基準】。

この章のポイント
  • 出品票は車の健康診断書で、第三者が査定した信頼性の高い情報。
  • 特に総合評価点・修復歴・特記事項は安全性に直結。
  • 実車を見られない代行購入では唯一の判断材料。

評価点の基本|数字が大きいほど高評価

評価点の基本|数字が大きいほど高評価
引用:https://support-carlife.com/blog/blog-entry-20180214.html

総合評価点は、車の全体的な状態をS点を最高として点数で表したものです。基本的には数字が大きいほど車両の状態が良いと判断できます。新車に近い状態のS点から、事故現状車を示す評価点まで、幅広い段階に分かれています。

ただし、重要なのは、この評価基準が法律で定められているわけではなく、各オークション会場が独自の基準で設定しているという点です。そのため、同じ車であっても会場によって評価点が異なる場合があります。この違いについては後ほど詳しく解説します。

評価点ごとの車両状態の目安

では、具体的にそれぞれの評価点がどのような状態を示すのでしょうか。以下に一般的な基準をまとめました。中古車選びの際の参考にしてください。

評価点車両状態の目安
S点新車登録から1年未満、走行距離1万km未満のほぼ新車。内外装ともに無傷レベル。
6点新車登録から3年未満、走行距離3万km未満。内外装に極めて軽微な傷がある程度の極上車。
5点走行距離5万km未満。内外装に目立たない小傷や小凹みがある程度の非常に状態が良い車。
4.5点走行距離10万km未満。内外装に多少の傷や凹みがあるが、全体的に綺麗な状態。品質と価格のバランスが良く、最も人気が高い評価点。
4点走行距離15万km未満。内外装に目につく傷や凹み、補修跡などがあるが、年式・走行距離相応の状態。コストを抑えたい場合の狙い目。
3.5点内外装に目立つ傷や凹み、補修跡、内装のヘタリなどが複数ある。価格は安いが、購入後に手直しが必要な場合も。
3.5点未満 (3, 2, 1点)全体的に状態が悪く、内外装に大きなダメージや機関系の不具合を抱えている可能性が高い。一般ユーザーには推奨されない。
R点、RA点事故などにより車の骨格部分を修復・交換した「修復歴車」。
X点、0点事故現状車や不動車など、深刻なダメージを負った車両。

家族で安心して乗る車を探している方なら、まずは4.5点以上を基準に探し、予算に応じて4点の車両も検討するのが賢い選択と言えるでしょう。

特殊な評価点「R点」と「*点」とは?

評価点の中でも特に注意が必要なのが「R点」です。これは修復歴車を意味し、交通事故などにより車の骨格(フレーム)部分に損傷を受け、修理や交換を行った過去がある車両です。軽微な修復で走行に全く支障がないものから、大きなダメージを修理したものまで様々です。

価格が非常に安いというメリットはありますが、修復の程度によっては車の剛性や走行安定性に影響を及ぼす可能性があります。R点の車を検討する場合は、どの部分をどのように修理したのかを出品票で必ず確認し、専門家の意見を聞くことが不可欠です。

その他、会場によっては「*」「無評価点」といった表記が使われることもあります。これは改造車や低年式車など、通常の基準では評価が難しい車両につけられることが多く、同様に慎重な判断が求められます。

HUBRIDE小野寺

出品票を見慣れない人は、まず「総合評価点→修復歴→特記事項」の順で確認してください。この3つを押さえるだけで大きな失敗は避けられます。その後、傷記号や内外装評価を参考に細部を判断する流れが効率的です。

【図解】外装・内装の評価と傷記号の読み解き方

【図解】外装・内装の評価と傷記号の読み解き方
HUBRIDE小野寺

内外装評価は清潔感や補修要否を見極める重要情報で、C以下は慎重に検討すべきです。傷記号は車両展開図と併せて見ることで、外装の状態を具体的に把握できます。数字の大小で損傷レベルが直感的に理解できるのも利点です。

※オークション会場(USS公式・TAA基準)で記号と数字の意味が定義されている【USS出品票ガイド】

この章のポイント
  • 内外装評価はアルファベット(A〜E)で状態を示す。
  • 傷記号はA・U・B・Wなど、数字が大きいほどダメージが大きい。
  • 特に「C腐食」「XX交換済み」などは大きな注意ポイント。

内外装評価の見方(A~E評価)

外装・内装の評価

総合評価点と合わせて記載されるのが、内外装をアルファベットで評価したものです。こちらもオークション会場によって多少基準は異なりますが、一般的には以下のようになります。

評価内装の状態外装の状態
A新車に近い状態で、ほぼ無傷・無汚れ。非常に綺麗で、目立つ傷や凹みはほぼない。
B若干の使用感はあるが、目立つ汚れや傷はなく清潔な状態。中古車として良好なレベル。小さな傷や凹みが若干あるが、全体的に綺麗な状態。
C年式・走行距離相応の使用感、汚れ、傷、ヘタリなどがある。目につく傷や凹みが複数あるが、年式相応の状態。
D目立つ汚れ、シミ、焦げ、破れなどがあり、清潔感に欠ける。リペアが必要な場合も。大きな傷や凹み、色褪せなどがあり、補修が必要な状態。
E全体的に状態が悪く、大きなダメージがある。大掛かりなリペアや交換が必要。全体的に状態が悪く、多くの補修や部品交換が必要。

特に内装は、タバコの臭いやペットの毛、シートのシミなど、後から対処するのが難しい問題もあります。内装評価がC以下の場合は、特記事項欄でその原因をしっかり確認することが重要です。

車両展開図と傷・凹み記号の意味一覧

車両展開図と傷・凹み記号

出品票には、車のイラスト(車両展開図)が描かれており、そこにアルファベットと数字を組み合わせた記号で傷の場所と種類、程度が示されます。これを読み解くことで、車の外装状態を具体的にイメージできます。

記号意味程度の数字(1, 2, 3…)
A線キズA1: 小さなキズ(爪で引っかからない程度)
A2: 中くらいのキズ
A3: 大きなキズ
UヘコミU1: 小さなヘコミ(エクボ程度)
U2: 中くらいのヘコミ
U3: 大きなヘコミ
Bキズを伴うヘコミB1: 小さなキズとヘコミ
B2: 中くらいのキズとヘコミ
B3: 大きなキズとヘコミ
W補修跡(塗装)W1: 綺麗に補修されている
W2: 若干のムラや波がある
W3: 再補修が必要なレベル
Sサビ数字が大きいほど範囲が広い
C腐食(サビが進行し穴が開いている)数字が大きいほど範囲が広い。Cがあると要注意。
P塗装ハゲ・色褪せ
Gフロントガラスの飛び石キズ
X要交換(部品)
XX交換済み(部品)

例えば、「右フロントドアにA2」とあれば、「運転席側のドアに中くらいの線キズがある」と判断できます。

傷記号からダメージをイメージするコツ

記号だけ見ても、実際のダメージは想像しにくいかもしれません。簡単な目安として、数字の「1」は軽微「2」は少し目立つ程度「3」以上は誰が見てもわかるレベルのダメージと覚えると良いでしょう。

例えば、「A1」ならコンパウンドで磨けば消えるかもしれませんが、「A3」なら板金塗装が必要になる可能性が高いです。また、「W1」はプロが見てもわからないほど綺麗に修理されていますが、「W3」は明らかに修理したことがわかる状態です。

車両展開図にこれらの記号がたくさん書き込まれている車は、それだけボディにダメージが多いということ。評価点が4点以上であっても、小傷が多い車は見た目の印象が良くない可能性があるので注意が必要です。

HUBRIDE小野寺

「1」は軽微、「3」は誰でも分かる損傷、と覚えておきましょう。展開図に多数記号がある車は、評価点が高くても印象が悪い可能性があります。購入候補車では展開図を必ず確認してください。

【実践編】実際の出品票サンプルで読解力を鍛えよう

【実践編】実際の出品票サンプルで読解力を鍛えよう
HUBRIDE小野寺

評価点や内装ランクだけでなく、特記事項を確認することでリスクを見抜けます。例えば、3.5点車両は表面的な傷だけでなく機関系トラブルを抱えることもあり、後の修理費が嵩む可能性があります。サンプル比較は学習に最適です。

※AIS検査基準において「R点=修復歴車」と定義、修復部位が資産価値に影響【AIS】

この章のポイント
  • 高評価車(4.5点/B)は安心度が高く即買い候補。
  • 3.5点車は修理費や維持費リスクが潜む。
  • R点車は事故歴を必ず確認。

ここからは、実際の出品票を想定したサンプルを見ながら、これまで学んだ知識を使って読解力を鍛えていきましょう。

ケース1:高評価(4.5点/内装B)の優良車両

【出品票サンプル(優良車)】

  • 総合評価点: 4.5
  • 内装評価: B
  • 走行距離: 35,000km
  • 車両展開図: フロントバンパーにA1、右リアドアにU1
  • セールスポイント: 純正ナビ、バックカメラ、両側パワースライドドア
  • 検査員報告: ワンオーナー、禁煙車、記録簿あり、内装綺麗です、外装小傷程度

これは、非常に状態の良い優良車両と判断できます。評価点4.5点、内装Bという高評価に加え、走行距離も少なめです。外装の傷もごく軽微なものだけで、特記事項には「禁煙車」「内装綺麗」といったポジティブな情報が並んでいます。このような出品票の車は、安心して購入を検討できるでしょう。

ケース2:注意が必要(3.5点/内装C)な車両

【出品票サンプル(要注意車)】

  • 総合評価点: 3.5
  • 内装評価: C
  • 走行距離: 128,000km
  • 車両展開図: 左スライドドアにB3、リアバンパーにA3、ルーフにP2
  • セールスポイント: 社外ナビ、ETC
  • 検査員報告: エンジン始動時異音あり、オイル滲み、シート焦げ穴大、ペット臭あり

総合評価点が3.5点と低めで、内外装にも目立つダメージがあります。しかし、最も注目すべきは検査員報告です。「エンジン始動時異音」「オイル滲み」といった記述は、将来的に高額な修理費用が発生するリスクを示唆しています。また、「ペット臭」はクリーニングしても完全には消えない可能性があります。評価点や価格だけで判断せず、特記事項を必ず確認する重要性がわかります。

ケース3:修復歴あり(R点)の車両

【出品票サンプル(修復歴車)】

  • 総合評価点: R
  • 内装評価: C
  • 走行距離: 76,000km
  • 車両展開図: フロント周りにXX、W2の記載多数
  • セールスポイント: サンルーフ、本革シート
  • 検査員報告左インサイドパネル修正、コアサポート交換、フロントクロスメンバー歪み

評価点がR点の場合、必ず検査員報告欄の修復箇所を確認します。このケースでは、車の前方をぶつけた事故により、骨格部分である「インサイドパネル」「コアサポート」を修理・交換していることがわかります。このような骨格部分の修復は、走行安定性や安全性に影響を与える可能性があります。安価であっても、リスクを十分に理解した上で、専門家と相談しながら慎重に検討すべき車両です。

HUBRIDE小野寺

サンプルを見て、まず「検査員報告」を読む癖を付けてください。表面の点数や装備に惑わされず、潜在リスクを把握することで納得の一台に近づけます。

【応用編】プロが教える!出品票を120%活用する読解術

【応用編】プロが教える!出品票を120%活用する読解術
HUBRIDE小野寺

プロが最も重視するのは特記事項で、検査員が伝えたい不具合やリスクが凝縮されています。さらに、TAAは厳格、USSは甘めなど、会場ごとの基準差を理解することで精度が上がります。ただし出品票は完璧ではなく、臭いや小さな異音までは分からないのが限界です。

※USS公式サイトでも「評価は検査員の主観を含む」と明記されており、過信禁物とされる【USS出品票説明】

この章のポイント
  • 特記事項は最も信頼すべき情報欄。
  • 会場ごとに評価のクセがある。
  • 出品票は万能ではなく限界もある

最も重要なのは「特記事項・検査員報告」欄

特記事項委・検査員報告欄

これまで見てきたように、評価点や傷記号は車の状態を知るための入り口に過ぎません。プロが最も重視し、車両の本当の価値が隠されているのが「特記事項・検査員報告」欄です。ここには、検査員が気になった点や、評価点を付けた根拠となる重要な情報が凝縮されています。

以下のような専門用語が出てきたら特に注意が必要です。

  • EG異音、白煙: エンジンに問題がある可能性。高額な修理になるリスクがあります。
  • ATショック、滑り: オートマチックトランスミッションの不具合。こちらも修理費用が高額になりがちです。
  • オイル漏れ、滲み: 各部のパッキンなどが劣化している証拠。放置すると大きな故障に繋がります。
  • 要内装仕上げ、天張り垂れ: 内装の状態が悪く、クリーニングや修理が必要であることを示します。
  • メーター改ざん疑い: 走行距離が不明瞭で、実際の走行距離と異なる可能性があることを示唆しています。

これらの記述を見つけたら、必ずオークション代行業者に詳細を確認してもらいましょう。

オークション会場ごとの評価基準の違いと傾向

前述の通り、評価基準は会場ごとに異なります。この「クセ」を知っておくと、より正確に車の状態を把握できます。日本国内の主要なオークション会場には以下のような特徴があります。

オークション会場特徴・傾向
TAA(トヨタオートオークション)トヨタ系列のため、ディーラーからの良質な出品車が多い。検査基準が非常に厳格で、信頼性が高いことで有名。TAAの4.5点は他会場の5点に匹敵するとも言われる。
USS(ユー・エス・エス)業界最大手で、出品台数が圧倒的に多い。会場数が多く、会場や検査員によって評価基準に若干のばらつきが見られることがある。特にUSS関西系の会場は評価がやや甘めと言われることも。
CAA(シーエーエー)トヨタ系(中部)と日産系(東京)があり、こちらもディーラーからの出品が多い。TAA同様に評価基準は厳しめで、安定した品質が期待できる。
オークネット第三者機関「AIS」による客観的な車両検査が特徴。現車を確認できないサテライト会場が多いため、出品票の信頼性が高く、評価も厳しい傾向にある。

例えば、同じ評価点4点の車でも、TAAの4点とUSSの4点では、TAAの車両の方が状態が良い可能性があります。この違いを理解しておくと、出品票の評価点をより深く読み解くことができます。

出品票の限界と信憑性|過信は禁物!

ここまで出品票の重要性を解説してきましたが、出品票も万能ではありません。検査員も人間であるため、軽微な傷の見落としや、評価の主観的なズレが生じる可能性はゼロではありません。

特に、以下のような項目は出品票だけでは判断が困難です。

  • 臭い: タバコ臭、ペット臭、芳香剤の強い臭いなど。
  • 小さな異音: エンジンや足回りからの、走行しないとわからないような異音。
  • 電装系の細かな不具合: ナビのタッチパネルの反応が鈍い、など。
  • 乗り心地: サスペンションのヘタリ具合など。

出品票はあくまで「参考資料」と捉え、100%鵜呑みにするのは危険です。最終的な判断を下す前には、次のステップが必要になります。

最終判断は「現車確認」か「信頼できる代行業者」で

出品票で有望な候補車両を見つけたら、最後の砦はプロの目による確認です。一般の個人がオークション会場で現車を確認することはできないため、信頼できるオークション代行業者に下見を依頼することが極めて重要になります。

信頼できる業者であれば、出品票に書かれていないような細かなチェックを行ってくれます。エンジンをかけ、異音や振動がないか、エアコンは正常に作動するか、内装の臭いはどうか、といった出品票だけでは分からない「生の情報」を伝えてくれるはずです。この一手間が、後悔しない中古車選びの成功を左右するのです。

HUBRIDE小野寺

出品票を過信せず、必ず代行業者の現車確認を依頼してください。プロの下見は費用以上の安心をもたらし、失敗を未然に防ぎます。

車オークション出品票に関するQ&A

車オークション出品票に関するQ&A

出品票の「R点」は必ず避けるべきですか?

必ずしもNGではありませんが、修復箇所と程度を確認し、専門家の意見を必ず聞きましょう。

出品票の「特記事項」はどう活用すればいいですか?

検査員のプロ視点で重要情報が凝縮されています。見落とさず最優先で確認してください。

評価点4.5点と4点で大きな差はありますか?

4.5点は人気で価格も高め、4点はコスパ重視向け。使用目的と予算で選ぶのが正解です。

まとめ:出品票を制する者は、中古車選びを制する

まとめ:出品票を制する者は、中古車選びを制する

車オークションの出品票は、一見すると複雑に見えますが、ポイントさえ押さえれば誰でも読み解くことができます。

  • 評価点と内外装評価で車の全体像を把握する。
  • 車両展開図の傷記号で具体的なダメージを確認する。
  • 最も重要な「特記事項」で隠れたリスクを見抜く。
  • 出品票を過信せず、最後は信頼できるプロの目で確認する。

今回解説した知識は、あなた自身が車の良し悪しを判断し、業者任せにしないための強力な武器となります。出品票を正しく読み解く力を身につけ、賢く、そして納得のいく一台を見つけ出してください。家族との新しいカーライフは、もうすぐそこです。

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この記事を書いた人

出身地:群馬県
愛車:SUBARU フォレスター
一言:

通勤も、週末のお出かけも、家族とのドライブも──
クルマは、人生を彩る大切なパートナーです。
実は、家族がSUBARUで働いていて自分もすっかりSUBARU愛強め。
そんな“クルマ愛”を込めて、皆様のカーライフを全力サポートいたします!
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